小麦粉・バター・卵・砂糖・塩・水(または牛乳)などを混ぜて作った生地を、中が空洞の球形になるようにオーブンで焼き、中にクリームなどを詰めた洋菓子の一種。
原料は小麦粉、バター、卵、水。シュー生地がふくらむ原因は加熱された水蒸気によるものである。そのふくらみを小麦粉に含まれるグルテンが受け止め、ちょうどよくふくらんだ頃、生地にまぜた卵が焼けて固まり、そのままの形で静止する。
フランス語のシュ (chou [ʃu]、複数形はchouxで発音は同じ) と英語のクリーム (cream) からなる和製外来語。なお俗に、シュークリームは英語の「shoe cream」、つまり靴墨(靴磨き用のクリーム)と発音が似ていると言われるが、実際は発音と単語による類推であり、英語にそのような表現はない(英語で靴墨はshoe polishなどと言う)。
フランス語では「chou à la crème」(シュ・ア・ラ・クレム)。「シュ」とはフランス語でキャベツ、ハボタン、ハクサイなどの総称だが、ここではキャベツを意味し、丸く絞り出して焼いた生地を結球したキャベツに見立てて「シュ」と呼ぶ。生の生地は「pâte à choux」(パート・ア・シュ、シュー生地)と呼ばれる。
また、一口サイズの小さなシュークリームを「profiterole」(プロフィトロール、「心付け」の意)という。特に、チョコレートソースをかけたプロフィトロール・オ・ショコラ (Profiterole au chocolat) を意味することもある。英語圏では「cream puff」(クリーム・パフ、クリーム入りのふっくらした物の意)あるいは、主に英国では(大きさにかかわらず)「プロフィトロール」として知られている。